メッセージ
人類の未来に貢献できる研究を。さまざまな夢が広がる新しい物質機能を実現しましょう。
中学生の頃、天気に関することが大好きで、毎日欠かさず、NHKラジオ第2で気象通報という番組を聞いていました。数年間、日本および東アジア各地の気圧と天気と気温を聞きとって、天気図を描き続けました。高校生の頃は、将来、気象庁に入ろうと思っていましたし、気象台に見学にも行きました。 大学に入ってからは物理工学の道に進みました。気象学が物理学の一分野であるということもあって、自然と物理学にも興味がわいたのです。物理工学の中で物性科学という今の研究分野に進んだ理由は、物質の設計、試料の作成、測定系の構築、物質機能の測定、測定データの解析といった一連の研究のすべてを自分で行うことができる楽しさを感じたからです。今行っている研究が進展すれば、エネルギー消費の少ない電子素子や、これまでにない光素子が、実現できる可能性があります。
物質系専攻を志す学生へ
物質科学の大きな目標は、さまざまな夢の広がる新しい物質機能の開発にあります。物質系専攻で行われている最先端の物質科学研究を実体験することは、将来、必ず役に立つはずです。