メッセージ
子どもの頃から、化学が一番好きだった。理学や工学から医学、農業・環境など、分野を横断する研究がここにある。
「巨人・大鵬・卵焼き」。私が子供の頃に流行った言葉です。スポーツが好きで、特に野球はやるのも見るのも好きでした。そして、勉強では化学が一番好きでしたね。この道に進むきっかけとなったのが、大学時代の恩師から学んだ「やわらかい化学」。 温度応答性高分子と遺伝子DNAを結合した融合材料を研究しているとき、偶然にナノ粒子が出来ることを発見。しかもそのナノ粒子が遺伝子の配列を識別して目に見える変化を示すことを偶然に見出したことは今でも心に残っています。私たちの研究は、個々人に最適な医療を行うために簡単な遺伝子診断法が求められており、金属や無機化合物に加え、遺伝子やたんぱく質などのソフトなマテリアル(物質・材料)の重要性はますます高まっています。
物質系専攻を志す学生へ
生命の営みは物質を基盤に成り立っています。当研究室は独立行政法人理化学研究所のなかにあり、意欲ある学生さんに分野横断的な基礎研究を進める機会を提供しています。好きだと思える研究をしていきましょう。