メッセージ
材料工学は全ての工学を下支えする、縁の下の力持ちのような存在です。新しい材料を作り出すことは、宇宙まで広がる無限の可能性を秘めています。
私(御手洗)は、ガンダムを作りたかったので機械工学を勉強したかったのですが、望みが叶わず材料研究の道に進みました。しかし、これまで航空機エンジンに関わる材料を研究してきて、材料を通じていろいろな分野、人と関わることができると感じますし、良い影響を受けられる出会いがたくさんあります。松永さんはJAXAにも居られ、そこで航空・宇宙で使われる材料に興味を持ち、現在でも金属材料の研究を通して航空・宇宙に貢献しています。実は、松永さんは元々隣の研究室でしたが、コーヒーを飲みながらチタンの話に花が咲き、一緒にやろうか?ということに(笑)。研究テーマにも流行があり、今まで私がやってきたテーマは、どちらかといえばマイナーでした。けれど、自分が面白いと思ったことを、人からどう思われようとやってきたところがあります。そして、ずっと続けていると「この分野は御手洗さんだね」と言われるようになる。研究に対しての頑固さを持つこと、そして好きだから続けられたのだと思う。楽しいと思えることを深堀していくことで、世界を目指せたら素敵ですよね。
物質系専攻を志す学生へ
耐熱材料は航空機ジェットエンジンや発電などに使われており、産業を支えるキーテクノロジーの1つです。本研究室では、高温における力学特性や環境に対する耐性の理解を深め、機構を明らかにすることにより、新しい材料の設計指針を考えます。皆さんのアイデアを駆使して新しい材料の開発をしてみませんか。