メッセージ
研究に好奇心を持って取り組み、何にでも興味を示していくときっと天文学的な数の発見ができる。諦めない心が未来を作ります。
小学生の時、国際科学博覧会(つくば’85)が開催され、16年後の自分に届けられるポストカプセルに、大人になったら何になりたいか、将来の夢を書いたハガキを託しました。そんなことはすっかり忘れて、小学・中学は剣道に打ち込み、高校では相対性理論や素粒子論に興味が湧き、東京大学では物理学を専攻。 その時はまだ、自分が研究者になるとは思っていませんでした。けれど、大学院で出会った恩師との研究が面白く、博士課程までいってしまいました。ワクワクする気持ち、知的好奇心が研究の原動力になったのだと思います。これからはお世話になった恩師に恩返しがしたいし、若い研究者が研究を続けられる環境を整えてあげたいと思っています。 ポストカプセルから16年後、研究を続けていた私に手紙が届きました。そこには、「大人になったら学者になりたい」と書かれていました。子供の頃に描いていた夢が実現していた。小学生の自分には、未来が見えていたんですかね(笑)
物質系専攻を志す学生へ
研究をやる上で重要なのは「好奇心」「興味」を持つことです。自分の脳力では難しいと思っていたことでも、研究に興味を持って続けて行けば、ちゃんと答えてくれるんだということを体験して欲しい。諦めない心で研究に臨み、一緒に人類初の発見をしましょう。